参考図書

『なんでもわかるキリスト教大事典』

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『なんでもわかるキリスト教大事典』
(八木谷涼子・998円・朝日文庫)

第20回オフ会でゲストにお招きした
八木谷涼子さん(フリーライター)の最新刊です。

 ノンクリスチャンの「教会ウォッチャー」八木谷涼子さんによる『知って役立つキリスト教大研究』(新潮OH!文庫)が、50ページほど増補し、480ページを超える大著として生まれ変わった。『知って役立つ~』は2001年の発行以来、十刷まで版を重ね、初心者にもわかりやすいキリスト教の入門書として広く読まれてきた。受洗者には聖書のほかに同書を贈呈する教会もあるという。今回の改訂にあたっては、「十九世紀のアメリカで生まれたグループ」としてセブンスデー・アドベンチスト、エホバの証人、モルモン教、クリスチャン・サイエンス、「日本で生まれた」グループとして無教会の記述を追加。実際の礼拝へ足しげく通うなど、地道な取材の成果が随所に結実している。この10年で変化のあった世界の教会情勢にも対応し、最新の情報に更新。イラストもすべて書き直したという執念たるや、アッパレとしかいいようがない。信徒ではないからこそなしえた〝偉業〟なのだと改めて思う。(2012年春号「Ministry」より)

『ルポ 仏教、貧困・自殺に挑む』

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『ルポ 仏教、貧困・自殺に挑む』
(磯村健太郎・1995円・岩波書店)

第8回オフ会でゲストにお招きした
磯村健太郎さん(朝日新聞文化グループ記者)の最新刊です。

 わたしたちの社会の矛盾を象徴する貧困問題と自殺問題。血縁や地縁も崩れつつある「無縁社会」のなかで、僧侶たちが新たな縁を結びなおそうと動き出した。一切の例外なく「いのち」を慈しむ仏教の精神は、わたしたちが見失った大切なことを気づかせてくれる。現実を前に戸惑いながらも、人の悲しみや苦しみに寄り添おうとする僧侶たちの姿を各地に追ったルポルタージュ。


はじめに

第一章 路上のいのちに触れて
 「ほんのひとさじ」という試み……東京/ひとさじの会

第二章 僧侶にもできる 僧侶だからできる
 仏教のメッセージとは
 何も聞かずに受け入れる駆け込み寺……宮城/行持院
 「フードバンク寺院」はじまります……滋賀.東北六県/浄土宗有志
 名刹の裏手にシャワー室と診療所……大阪/一心寺

第三章 自立へ,人生のゴールへ
 路上生活で学んだ「おっちゃん目線」……大阪/南溟寺阿倍野支院
 自前の寮をつくった尼僧……東京/NPOぽたらか

第四章 こころを聴く
 敷居を下げた「お話 聴きます」の張り紙……東京/正山寺
 じっくりと向き合う「お坊さんとの往復書簡」……首都圏/自殺対策に取り組む僧侶の会
 教学研究を踏まえて相談の現場へ……京都/浄土真宗本願寺派有志

第五章 結びなおされる縁
 いのち綱の電話,二四時間……千葉/長寿院
 過疎の町で語らいの場をつくる……秋田/心といのちを考える会
 ネットでつなぐ若者のこころ……岐阜/大禅寺

終章 感じる仏教・寄り添う仏教へ

おわりに
 紹介した僧侶・団体の連絡先とホームページ
 参考文献




『妻と最期の十日間』

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『妻と最期の十日間』
(桃井和馬・777円・集英社新書)

第5回オフ会でゲストにお招きした
桃井和馬さん(フォトジャーナリスト)の最新刊です。


 世界各国の紛争地域を取材してきた著者が、最愛の妻をくも膜下出血で亡くすまでの看取りの十日間を記録したノンフィクション。

 世界中で多くの生と死を見続けて来た著者だったが、迫り来る妻の「死」には、ただひたすら戸惑い、動揺し、取り乱すばかりだった。

 回復の兆しはなく、意識も戻らぬまま、脳死に陥る妻。著者は、妻の「その瞬間」までを詳細に記録することで、過酷な現実と向き合うことを選ぶ。


集英社新書のサイト↓
http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0572-n/

本ブログ管理人によるレビュー↓
http://yaplog.jp/shinkichi1109/archive/401


『情報編集の技術』

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『情報編集の技術』
(矢野直明・735円・岩波アクティブ新書)

「万人が編集者になる時代」のために、知っておくべき
基礎知識と「情報編集」のノウハウを解説。
『アサヒグラフ』編集部を経て、『ASAHIパソコン』
『月刊Asahi』『DOORS』の編集長を歴任した著者ならではの経験談も。

ただ、発行が2002年なので、PCの具体的活用法などを記した
第2部は、今となっては時代遅れの感があり、読み飛ばしても可。

他方1989年、『ASAHIパソコン』編集長時代に部内で配ったという
「心得」には、今日にも通じる普遍性があると思われるので抜粋して引用したい。(松)

     *     *

・高い志と、個性的なこだわりと、独特の輝きを――編集部員心得

①野次馬根性を忘れないように。腰を軽く。仕事をおもしろがることが大切。

②自分の担当する原稿には責任を持つ。事実関係が怪しいと思ったら確認する。
 自分がわからない文章は、読者はわからないのだから、そのような原稿は
 出稿しない。筆者が考えている以上のアイディアを出して、
 原稿をブラッシュアップするのが編集者の役目。

つねに読者が求めている情報は何かを考え、最善の情報を提供する。

④編集者は、自分がつくる誌面の具体的イメージをきちんともつ。

⑤写真というのはイメージしたものしか撮れないわけで、
 物をきちんと撮るのであれば、キーボードの文字まで
 きちんと写ってないといけないし、人物の表情を撮るのであれば、
 そのつもりで撮る。いい写真が撮れればカメラマンの手柄だが、
 悪い写真しか撮れなければ、それは編集者の責任である。

⑥編集者の仕事は材料を集め、それを誌面化することだから、
 記事のためにどういう写真を撮るか、そのためにどういう材料が、
 写真撮影の準備には何が必要なのか、そういうものを全部準備しなくてはならない。

⑦つねに新しいものに挑戦する心構えをもつ。

⑧出稿のルールはきちんと守る。入稿の段階で耳をそろえて出すのが原則。


『メディアの内と外』

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『メディアの内と外――ジャーナリストと市民の壁を超えて』
(筑紫哲也、大谷昭宏、原寿雄編・440円・岩波ブックレット)

2001年5月19日に行われた「斎藤茂男記念の集い」の
シンポジウム「言論表現の自由 市民・ジャーナリスト」の
記録をもとにまとめたもの。
3人の編者のほか、伊藤千尋(朝日新聞)、長野智子(テレビ朝日)、
明珍美紀(毎日新聞)、金平茂紀(TBS)が参加した討論も収録されている。

遅ればせながら、筑紫哲也の訃報を受けて読んだ
関連書籍のうちの一冊。
特に市民とジャーナリストの関係性をめぐる諸氏の発言に教えられた。(松)

     *     *

明珍「送り手、受け手という垣根は、取り払っていかなくてはいけないと思います。みんながメディアをつくる、みんなが社会をつくるというような気持ちでいればいいと思います。ですから、これはおかしいと思った記事には、読者がものをいうべきだし、新聞社はきちんと受け止めるべきだと思います」

伊藤「私たちにとっていい社会とは、ものが自由にいえる社会です。そしてものが自由にいえる社会をつくるためには、自由なジャーナリズムがなければいけない。自由なジャーナリズムがあるためには、自由な市民が、一人ひとり自由な社会をつくるという努力をしなければいけない。私たちの社会は、私たちがつくらずしてほかにつくってくれる人はいません。……自分でいい生き方、生き甲斐のある生き方をしたい、だからこそ自分のまわりの社会をよくしたいと思う。それが自分が生きることだと思っています」


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