『なんでもわかるキリスト教大事典』
(八木谷涼子・998円・朝日文庫)
(八木谷涼子・998円・朝日文庫)
第20回オフ会でゲストにお招きした
八木谷涼子さん(フリーライター)の最新刊です。
八木谷涼子さん(フリーライター)の最新刊です。
ノンクリスチャンの「教会ウォッチャー」八木谷涼子さんによる『知って役立つキリスト教大研究』(新潮OH!文庫)が、50ページほど増補し、480ページを超える大著として生まれ変わった。『知って役立つ~』は2001年の発行以来、十刷まで版を重ね、初心者にもわかりやすいキリスト教の入門書として広く読まれてきた。受洗者には聖書のほかに同書を贈呈する教会もあるという。今回の改訂にあたっては、「十九世紀のアメリカで生まれたグループ」としてセブンスデー・アドベンチスト、エホバの証人、モルモン教、クリスチャン・サイエンス、「日本で生まれた」グループとして無教会の記述を追加。実際の礼拝へ足しげく通うなど、地道な取材の成果が随所に結実している。この10年で変化のあった世界の教会情勢にも対応し、最新の情報に更新。イラストもすべて書き直したという執念たるや、アッパレとしかいいようがない。信徒ではないからこそなしえた〝偉業〟なのだと改めて思う。(2012年春号「Ministry」より)