オランダ、宗教離れ加速

 キリスト教だけでなくイスラム教もオランダ人の教会離れは長い間顕著であったが、最近ではイスラム教徒のモスク離れも目立っている。オランダに住むイスラム教徒でモスクに月に1度は行くという人は10年前の47%から35%へと減っている。昨年1度もモスクに行っていないというイスラム教徒は半数いる。これは、昨日中央統計局(CBS)から発表された「21世紀初頭の宗教」という報告書による。報告書によれば、「オランダはイスラム化する」といわれていたが実際ふたを開けてみるとイスラム教徒の数(現在82万5000人)は増えていないことがわかった。

 キリスト教徒を見てみるとここ10年間で教会に行く人の数はさらに減っている。若い人で定期的に教会に行く人は13%のみ。 75歳以上では34%となっている。一番減少がはげしいのが55歳から64歳のグループで10年前には33%が教会に行くと答えていたのが、現在では22%に減っている。一般的に学歴が高くなるほど教会に行く率が減る傾向がある。

 オランダはカトリックとプロテスタントが共存しているが、全体の58%が教会に属していると答えている。プロテスタントは教会に属さない人が多く(グローニンゲンでは37%のみ)、カトリックは教会に属す人が多い。(リンブルグでは82%)

 オランダ全体で最低月に1度は何らかの宗教活動を行っているという人は、5人に1人しかいないという結果が出ている。アムステルダム大学のヤン・ラッテン教授によれば「宗教はますます個人的なものになっており、教会やモスクに属すという考え方は消えつつある。」という。

 CBS統計によればオランダでは無宗教が42%、カトリック教徒が30%、プロテスタントが19%、イスラム教徒が4%、その他の宗教が5%となっている。

(2009年7月30日 ポートフォリオ・ベルギーニュース)