2009/07

カトリック神父の国連総会議長 訪日前に原爆で謝罪

原爆投下「許しを請いたい」 国連総会議長が訪日前会見

 【ニューヨーク=松下佳世】8月6、9日の「原爆投下の日」にあわせて広島、長崎を訪問する国連総会のデスコト議長(ニカラグア)が30日、訪日前の記者会見を開いた。カトリックの神父でもある議長は、広島に原爆を落とした米軍機の機長について、「彼は良心を無視して、命令だけに従うように教え込まれていた。キリスト教社会を代表して、許しを請いたい」と語った。

 議長は原爆投下は「人類の歴史における大変な悲劇だ」として「二度と繰り返さないためにも忘れてはならない」と強調。被爆者に直接会って、核廃絶への協力を呼びかける考えを示した。また、米ロの戦略核兵器の削減合意など核保有国の核軍縮傾向を歓迎するとともに、「核不拡散を達成する唯一の道は、(世界中の)すべての核兵器を無くすことだ」として、北朝鮮などの核開発を牽制(けんせい)した。

 議長の訪日は8月3~9日の日程で、東京で中曽根外相と会談した後、広島、長崎で開かれる平和式典に出席するほか、長崎では平和市長会議の総会で演説する。

(2009年7月31日 朝日新聞)


ド・ロ神父の「救助院」、修道院の振り子時計 修復完了

ド・ロ神父ゆかりの振り子時計修復 「200年以上前のフランス製」

 明治期に長崎市外海地区の振興に尽くしたフランス人宣教師、マルコ・マリ・ド・ロ神父ゆかりの振り子時計がこのほど修復を完了。同市西出津町のド・ロ神父記念館に30日設置され、40年以上の歳月を経て再び時を刻み始めた。

 ド・ロ神父は布教活動の傍ら、1883年に日本の社会福祉事業の先駆けとなる授産施設「救助院」を現・西出津町に創設。救助院は出津修道院となり、その後「旧出津救助院」(国指定重要文化財)として、世界遺産登録を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」構成資産候補の一つとなっている。

 移転した出津修道院の橋口ハセシスター(90)によると、神父がフランスから取り寄せたとされる振り子時計は救助院、その後の修道院で時を告げてきたが、1968年に記念館に寄託されたときには針が止まった状態だったという。

 今回修復に取り組んだのは、神父のフロンティア精神を受け継ぎ活動する市民グループ「フェルム・ド・外海」代表の日宇スギノさん(62)。以前から時計を修復したいと願っていたが、昨年11月に記念館を訪れたフィリップ・フォール駐日フランス大使の「自分のところにも同じような時計があるが、修復するのは難しくないですよ」という言葉が背中を押した。

 日宇さんはアンティーク時計の修復を手掛ける東彼波佐見町の松尾武信さん(70)の存在を知り、市などの了解を得て、5月に修復を依頼。松尾さんによると、時計は200年以上前のフランス製で、部品の一部が欠けたり、さび付いたりしていたという。15分ごとにチャイム、1時間ごとに鐘が鳴る仕組みで、2カ月余りをかけて修復した。

 「キンコンカン」という清らかな音色に橋口シスターは「懐かしい音。よくもよみがえって。ありがたいですね」と感慨深げ。日宇さんも「温かく優しい気持ちにさせてくれる音色を多くの人に聞いてもらいたい」と笑顔を見せた。

(2009年7月31日 長崎新聞)


上智学院と聖母学園 合併で協定結ぶ

学校法人上智学院と学校法人聖母学園の合併に関する協定の締結について

 2009年4月27日の発表以来、学校法人上智学院(理事長 高祖敏明)と学校法人聖母学園(理事長 熊井田鶴子)は合併の可能性について検討を重ねてきた。その結果、7月29日、法人合併に関する協定書に両学校法人の理事長が調印し、協定が締結された。

 学校法人上智学院と学校法人聖母学園の間に締結された、法人合併協定書の概要は以下のとおりである。

第1章 法人合併の基本的事項
(合併の目的)
 キリスト教ヒューマニズムの下、ヒューマン・ディグニティ(人間の尊厳)を中心に据えた新たな看護学に関する教育研究を指向するとともに、幅広い科目履修による人格陶冶の深化と充実した学部・大学院教育を実現する。
(合併協議会の設置及び合併時期等)
 早期に合併協議会を設置し、2011年4月の合併に向けて、所要の事項について協議を進める。

第2章 学校等の体制
(合併後の学部、研究科等について)
 本学総合人間科学部及び総合人間科学研究科における看護学に関する学科及び専攻として合併するとともに、入学定員増等を行なう。
(聖母学園、聖母大学、聖母看護学校及びキャンパスについて)
 聖母学園及び聖母大学は廃止し、在学生については2011年4月に上智大学に転籍する。また、聖母看護学校は上智学院が承継し、新宿区下落合の現キャンパスを新たな看護学科等が利用する。

第3章 聖母学園の施設整備
(施設規模等)
 老朽化した一部の校舎を建て替えることとする。

第4章 その他
(合併契約の締結等)
 2010年に行なう認可申請に向けて、できるだけ早期に合併契約を締結するとともに、双方が誠意を持って協議する等。

▼本件に関する問い合わせ先
 上智大学 総務局 企画広報グループ
 〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1
 TEL: 03-3238-3179
 FAX: 03-3238-3539
 E-mail: sophiapr@cl.sophia.ac.jp
 http://www.sophia.ac.jp/

(2009年07月31日 大学プレスセンター)


蘭 「月に1度は宗教活動」5人に1人

オランダ、宗教離れ加速

 キリスト教だけでなくイスラム教もオランダ人の教会離れは長い間顕著であったが、最近ではイスラム教徒のモスク離れも目立っている。オランダに住むイスラム教徒でモスクに月に1度は行くという人は10年前の47%から35%へと減っている。昨年1度もモスクに行っていないというイスラム教徒は半数いる。これは、昨日中央統計局(CBS)から発表された「21世紀初頭の宗教」という報告書による。報告書によれば、「オランダはイスラム化する」といわれていたが実際ふたを開けてみるとイスラム教徒の数(現在82万5000人)は増えていないことがわかった。

 キリスト教徒を見てみるとここ10年間で教会に行く人の数はさらに減っている。若い人で定期的に教会に行く人は13%のみ。 75歳以上では34%となっている。一番減少がはげしいのが55歳から64歳のグループで10年前には33%が教会に行くと答えていたのが、現在では22%に減っている。一般的に学歴が高くなるほど教会に行く率が減る傾向がある。

 オランダはカトリックとプロテスタントが共存しているが、全体の58%が教会に属していると答えている。プロテスタントは教会に属さない人が多く(グローニンゲンでは37%のみ)、カトリックは教会に属す人が多い。(リンブルグでは82%)

 オランダ全体で最低月に1度は何らかの宗教活動を行っているという人は、5人に1人しかいないという結果が出ている。アムステルダム大学のヤン・ラッテン教授によれば「宗教はますます個人的なものになっており、教会やモスクに属すという考え方は消えつつある。」という。

 CBS統計によればオランダでは無宗教が42%、カトリック教徒が30%、プロテスタントが19%、イスラム教徒が4%、その他の宗教が5%となっている。

(2009年7月30日 ポートフォリオ・ベルギーニュース)


第5回 オフ会のお知らせ

第5回オフ会の詳細が決まりましたのでご連絡いたします。
いつも差し迫ってのご連絡で申し訳ありません。

*次回、第6回は10月、ゲストはカトリック新聞元編集長の
 グリム神父を予定しています。

【日時】 8月10日(月)午後6時半~8時半

【場所】 日本基督教団富士見町教会(千代田区富士見二丁目10-38)
     飯田橋駅西口下車徒歩3分

【対象】 キリスト教メディアに携わる記者・編集者

【参加費】 会場費&資料代 300円

【テーマ】 ファインダーから見える世界と宗教(仮)

【ゲスト】 桃井和馬さん

【内容】 フォトジャーナリストとして多岐にわたり活躍し、現在「こころの友」「Ministry」
     でも連載を執筆中の桃井さんに、写真家として、また他媒体での経験などを通して
     今日の世界、宗教界、キリスト教界への提言を聞く。

【その他】 2次会希望の方には、新宿歌舞伎町「エポペ」http://www.epopee.co.jp/
      のご利用をお勧めします。

【ゲスト略歴】

 1962 年生まれ。フォトジャーナリスト。これまで世界140カ国あまりを「紛争」「地球環境」などを主軸に取材・撮影。独自の切り口で「文明論」を展開している。第32回太陽賞受賞。現在は、地球環境を映像として残すプロジェクト「G-Odyssey」に取り組んでいる。JVJA(日本ビジュアル・ジャーナリスト協会)会員。日本基督教団経堂緑岡教会。

*「こんな話が聞きたい」という要望があれば、あらかじめお寄せください。

*これまで参加できなかった方にも、広くお声がけください。なお、当日は名刺をお忘れなく。


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