2009/05
園児が調布消防署に花束と手紙
東京都調布市のマルガリタ幼稚園の園児5人と保護者が27日、調布消防署(川田英雄署長)を訪れ、バラやカーネーションなどの花束と「いつもありがとうございます」と書かれた手紙をプレゼントした。
同署によると、教会で礼拝した花を病院や公共機関に贈り、日ごろの労苦に感謝するキリスト教の行事の一環。園児の中には25日午後、市内のジャングルジムで頭が抜けなくなり、消防隊が出動。救助された3歳の女児もおり、「助けてくれてありがとう」とお礼の言葉を述べていた。
(2009年5月27日 産経ニュース)
無料相談会:不登校、引きこもりの相談会--29日に栗原のフリースクール /宮城
栗原市高清水の民間組織「まきばフリースクール」(武田和浩代表)は29日午前11~午後3時、仙台市青葉区の仙台市市民活動サポートセンターで、不登校の生徒、引きこもりの若者、その親を対象に無料相談会を開く。
同スクールはキリスト教牧師の武田さんが99年に設立。行き場を見失って苦しむ若者や親の心の相談に乗り、安らぎへの道を探る活動を続けている。希望者には同スクールへの入学を勧める。
同スクールでは現在、10代の若者7人が在籍しスポーツ、野外活動などの体験学習を重ねている。希望者には「高校卒業程度認定試験」の合格を目標にした教科学習の支援もしている。
相談会は精神保健福祉士で同スクール運営主任の中山崇志さん(28)らが当たる。予約制。連絡は同スクール(0228・58・4755)。
(2009年5月27日 毎日新聞)
金城学院大と同志社女子大、地域超え学術交流
金城学院大学(名古屋市)は26日、同志社女子大学(京都府京田辺市)との間で、初の学術交流協定を結んだ。両大学はこれまで、キリスト教主義に基づく女子大として交流を続けてきたが、少子化に伴い、関係を強化することで互いのブランド力を高め、入試や教育などの点で相乗効果を生み出すのが狙い。
今後、合同で入試イベントを開くほか、教育・研究分野の相互支援や、学生・教職員の交流などを計画しており、具体的な取り組みは、両大学で協議会を設置して決める。
この日の調印式で、金城学院大の柏木哲夫学長は「地域を超えて協力し、互いの良さを広くアピールしたい」とあいさつし、同志社女子大のニコラス・ジョン・ティール学長も「両大学はルーツや目標が似通っており、一緒に社会貢献などもしていきたい」と話した。
(2009年5月27日 読売新聞)
人を裁くこと、宗教家の間で戸惑い 裁判員参加
裁判員制度が始まり、宗教家の間で戸惑いが広がっている。「人を裁いていいのか」という悩みのほか、死刑判断に加われば、思想信条や教えに背くのではないかとの不安があるからだ。一方、市民に宗教家の意思を示せる好機ととらえ、積極的に参加すべきだとの意見も出ている。
「裁判員になるのは、やめたほうがいい」。兵庫県内で牧師を務める男性(62)は、裁判員候補者の名簿に掲載されたと通知を受けたとき、牧師仲間から忠告を受けた。
男性自身は「キリスト教は裁判所の存在を否定しておらず、犯した罪の大きさに応じた罰を判断することに問題はない」と前向きに考えているが、聖書には「人を裁いてはならない」「殺してはならない」との言葉があるからだ。男性は「裁判員制度に否定的で、死刑廃止を強く訴える牧師や信者は多い」と話す。
今年二月、カトリック中央協議会が開いた勉強会で、裁判員になることは教会法が禁止する「聖職者の国家権力行使への参与」の規定にも抵触するとの指摘が出た。
カトリックの大勢は死刑制度に否定的だ。カトリック大阪大司教区の池長潤大司教は「裁判員になることや死刑を判断することは、国家権力の行使への参加に当たる」と危惧(きぐ)する。
ただ、教会法には「各教区の司教判断で、許可できる」との規定がある。そのため同協議会は、信徒、聖職者向けの指針となる文書を作成するという。池長大司教は「指針を踏まえ個人で判断してもらう。今後、裁判員制度がいいものか、悪いものかを検討することが必要」としている。
仏教界でも同様の議論がある。浄土真宗本願寺派兵庫教区教務所によると、裁判員制度への統一見解はないが、「人の善悪や死刑のような命にかかわる判断はできない」との意見を持つ僧侶は多いという。
同教務所は「現実には死刑が存在するため、受刑者や被害者らをいかに支えられるかを考えることが大切。裁判員になり、死刑について話をするほうがいいのではとの意見も出ている」と説明する。
浄土真宗の中で死刑制度に反対している真宗大谷派。同派幹部は「裁判員に選任されたら、真宗門徒として死刑判決は出さないという態度が大切だ」と語る。
(2009年5月26日 神戸新聞)
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