新島襄の遺徳しのび、中山道ウオーク挑戦
同志社大学の創立者で、キリスト教を基にした人格教育に力を注いだ新島襄(1843―90年)の遺徳をしのび、新島の歩いた京都市から群馬県安中市までの中山道ウオークに挑戦している元同志社中学教諭田島繁さん(66)=京都市伏見区=が26日、県内入りし、不破郡関ケ原町から岐阜市の加納宿まで歩を進めた。
田島さんは「隣人愛の教えに基づき、短くもダイナミックな生涯を送った」新島の生き方に感銘を受け「足跡をたどり、功績を広めたい」と、長年ウオーキングの計画を温めてきた。コースは、127年前に新島が宣教のため、徳富蘇峰らと歩いた365キロ。25日に京都を出発し、5月7日に安中市の新島旧宅に到着する行程で、1日平均約20キロを歩く。
この日は、教え子の大学院生岸本展さん(25)=京都市西京区=も同行し、関ケ原から垂井、赤坂、加納に至る約30キロを約8時間かけて歩いた。27日は美濃加茂市の太田宿に向かい、30日に長野県入りする予定。田島さんは「岐阜は、中山道の街並みがよく整備されている」と語り「道中の出会いも楽しみ。無事に歩ききれるよう頑張ります」と笑顔を見せた。
(2009年04月28日 岐阜新聞)