2009/01

キリスト教学校の受験に合格祈願?

「サンデーショック」で競争率に異変

 2月1日から東京と神奈川で、中学受験が一斉解禁となる。しかし、2月1日が日曜日にあたるということが受験生の親子にとって大変な問題となっており、「サンデーショック」と呼ばれている。

 2月1日から始まる中学入試。しかし、2009年の中学入試には、数年に一度のある異変が起きている。
栄光ゼミナール南砂校の窪川敏治室長は「『サンデーショック』といわれるように、今、日曜日の学校が、月曜日の試験に変えて…」と話した。

 難関校の多くが試験日を設ける2月1日が2009年は日曜日にあたるため、キリスト教プロテスタント系の中学校が、礼拝のある1日を避け、試験日を2日にずらす「サンデーショック」といわれる年。
窪川室長は「女子御三家、『桜蔭』と『女子学院』と『雙葉』ですね。通常2月1日に受験していたんですけれど、女子学院が2月2日にずれています。それによって、御三家を2日連続で受けることができる」と話した。

 実際、女子御三家の出願数を比較すると、桜蔭は2008年の561人から、2009人は797人、雙葉が456人から616人、女子学院は807人から1,234人と4割~5割も増加している。

 御三家を受ける受験生の母親は「受験者数が増えることを聞いて、ライバルが増えるんじゃないかなと思い、少し心配にはなりました。チャレンジ校として受けたくて受ける子にとっては、(ライバルの子には)あっちもこっちも受けないでほしいなというのは本音です…」と、競争率が上がることへの不安について話した。

 学業の神さまで有名な湯島天神では、雨にもかかわらず、合格祈願なのか絶え間なく参拝客が訪れていた。

 そして、合格祈願の絵馬の中にも、普段は併願できない雙葉と女子学院の両方の合格を祈願する絵馬もかけられるなど、「サンデーショック」の影響が見られた。

 中学受験をする児童は「2日目からキリスト教の学校をみんな受けるので、偏差値とかが変わるので、そういうところで、ちょっと影響します」と話した。

(2009年1月30日 FNN)


今月の各誌 2009年1月30日(金)

■福音と世界(2月号)

 出エジプト記1~2章による日基教団巣鴨ときわ教会牧師・増田琴の説教《いのちを紡ぐ輪》、引き込まれる。太田愛人の《明治キリスト教史の周辺・8》は、ラファエル・ケーベルが「ただスチューピド(愚鈍)なだけ」と評した井上哲次郎の軌跡を追って読ませる。上智大学教授・片山はるひが《日本近代文学の中のキリスト教・3》で、遠藤周作の『沈黙』の主要テーマが「神の沈黙」ではなく、イエスに同伴された「弱か者」の恩寵による変容のドラマ、と指摘する。
 《神学の履歴書・6》で佐藤優は「近代市民社会の完成による歴史の終焉を肯定的に評価するというバルトのねじれた歴史哲学とは別の、チェコ宗教改革の終末論に裏付けられた歴史哲学」がフロマートカにあった、と。
 特集=福音と時代2。日基教団「闘争」前後を岩井健作、戸田伊助らが描く。聖書信仰を土台とした福音派の宣教について「この世の時代精神である強く、大きく、豊かであることを善とする成功主義で疑問もなく続け」られている、と日本福音キリスト教会連合那珂湊キリスト教会副牧師の細川勝利が指摘する。
 《現代における韓国の神学的動向・上》。延世大学教授の徐正敏が行った講演を紹介。短いが整理されている。関西学院大学教員(ママ)の栗林輝夫《オバマの「国民統合」の神学と政治》はタイムリーな記事。ドイツに「超訳」聖書が登場した事情を吉田新がレポート。(新教出版社・600円)

■信徒の友(2月号)

 特集=悪より救い出したまえ。関西学院大学教授の栗林輝夫が《悪、この魅力的で不可解なもの》。臨床心理士の藤掛明が犯罪カウンセリングの経験から《「悪」に陥る心理》。ティーンチャレンジ・ジャパンの山城テモテが《薬物依存症から解放されて》を証し。
 《ヒット曲の神学》で同志社大学教授の関谷直人が「私たちは主イエスにあっては誰もが『世界に一つだけの花』であることを歌い続けたい」と。《マンガ キリスト教入門》で春名康範が「バラバラであることが、お互いに赦されて生かされているしるしかも」と。(日本キリスト教団出版局・570円)


教皇 「超保守派との不和修復」図る?

ローマ法王、ホロコースト否定の司教破門を撤回

 ローマ法王ベネディクト16世は24日、ナチスドイツ時代のユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を否定する発言をした英国人のリチャード・ウィリアムソン司教らの破門を撤回すると発表した。イスラエルのユダヤ人当局者は、これに強い不快感を示している。

 破門を撤回されたのは、聖ピオ十世会所属のウィリアムソン司教ら4人。同司教は先日スウェーデンのテレビ局に対し、ナチスドイツの収容所で死亡したユダヤ人は20─30万人にのぼるものの、ガス室で死んだ者はいないなどと主張した。

 ユダヤ人側との連絡を担当するキリスト教一致推進評議会のウォルター・カスパー枢機卿は電話でCNNに対し、「(破門撤回は)法王の決定。自分の意見はあるが、法王の決定にコメントしたくない」と述べた。

 聖ピオ十世会は1960年代のバチカン改革に反対したルフェーブル大司教によって設立され、非認可の儀式で4人を聖職に任命。この結果88年、当時のローマ法王ヨハネ・パウロ2世が4人を破門した。

 カトリック内部の専門家らの多くは、ベネディクト16世が超保守派との不和修復を図る一方、改革を全面的に容認してきたリベラル派との間に溝を作る危険を冒しているとの見方にある。

(2009年1月27日 CNN)


「報道の公平性」に英国国教会も異議

BBCに非難集中、ガザ義援金運動の放映を拒否

 英国放送協会(BBC)が、イスラエル軍による攻撃で大きな被害をうけたパレスチナ自治区ガザ地区市民に義援金を送る運動の放送を拒否したことに非難が集まっている。

 BBCは、英国赤十字やオックスファムなどの非政府組織が参加する慈善団体「緊急災害委員会」の活動を、BBCの報道の公平性を損ねる恐れがあるとして放送しない方針を決めた。BBCは義援金が効率的にガザ市民の手に届くかという点にも疑問を呈している。

 しかし、この決定に怒った数千人がロンドン中心部で抗議活動を行ったほか、ゴードン・ブラウン首相を始めとする政治家からも批判の声が上がった。議会ではBBCの決定に「驚愕した」という51人の議員が、決定は「説得力も一貫性もない」としてBBCに説明を求める動議に賛成した。

 25日に英国国教会の最高指導者であるローワン・ウィリアムズカンタベリー大主教が「BBCは(ガザ市民への)義援金運動を放映すべきだったと思う」と述べたことで、BBCに対する非難はいっそう高まった。

 一方、BBCのマーク・トンプソン会長は24日、BBCには「わずかでも放映の公平性を損ねる恐れがある要因を排除する義務がある。これまでに築いてきた報道の公平性を守るための決定だった」と述べた。

(2009年1月26日 AFP)


今週の各紙 2009年1月26日(月)

  =カトリック新聞(1月25日)=http://www.cwjpn.com
★厳しい労働者の“現場”で8教区の司教らが研修=大阪・釜ヶ崎
★カトリック児童福祉の日献金=昨年は45万ドルを各地に送付
★教皇=「貧困撲滅と信教の自由を」=各国外交官への年頭あいさつで
★ハヤット神父逝去=心のともしび運動を創立=メディア駆使し宣教に尽くす
★小グループで聖書を通読=『聖書百週間』=点字版手引き完成

  =キリスト新聞(1月24日)=http://www.kirishin.com
★キリスト教界=「期待」と「切望」の声=オバマ米大統領就任に
★中国のプロテスタント信徒実数4千万か=米宣教団体創設者が論文で指摘
★“暴力の即時停止を”=ガザ侵攻でWCRP日本委らが声明
★日基教団東京教区西南支区 初の信徒大会=500人参加で盛況 次回へ期待も
★映画「ふうけもん」=資金不足で公開中止=年内の配給目指す

  =クリスチャン新聞(1月25日)=http://jpnews.org
★逆境に立つブラジル人教会=不景気だからこそ神に帰る人も=解雇で信徒ら帰国続出
★宣教150年で12教派500人が初週祈祷会=年始の祈りが日本を変えた=「初代宣教師らの志つなげよう」
★自らもケアされる真の牧会者へ=牧会塾プレスクール注目
★FEBCが特別番組「今日を問う」=自殺や“カルト化”題材に
★“敵”非難より悔い改めを=和解運動ムサラハ=ガザ戦闘でアピール


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