前回記した通り、長男クラス(1年)の担任の先生は、
「ここは保育園とは違う」という趣旨の発言を
事あるごとにする。

確かに、保育園でのびのびと育った子どもたちが、
チャイムで区切られた時間割にしたがい、分刻みで
行動するのは難しいだろう。

しかし、子どもたちにとっては唯一無二の
「ぼくたちの保育園」
であることに変わりはない。
大切な思い出の残る場所が、「お子ちゃまの遊び場」とでも
言わんばかりの扱いをされ、卒園児たちはどんな心境だろうか。

「名前すら書けずに(読めずに)入学してくる子までいる」
との愚痴も耳にした。
厚労省管轄の保育園では入学準備教育のようなことはしない
(なかには幼稚園に対抗して力を入れる園もあるようだが…)。

無料でしつこく送られてくる「しまじろう」は、
ひらがなが書けないと「カッコイイ1年生」になれない
と、親の不安を散々煽る。

しかし…

自慢じゃないが、ウチの子が通っていた保育園の
育児レベルはハンパない(父母の会会長として断言する)。
ひらがななんか書けなくたって、そこらへんのナンパな(?)
幼稚園児には体力でも精神力でも、ぜってー負けない

年中組からお泊り保育あるし、平気でのこぎり使うし、
調理もするし、年長組はなわとび側転、コマ回し、
戸板登りなんか全員でやるし、歌や劇の水準もかなり高い。

しかも、薄着で終日裸足

近くに引っ越してまで通わせた甲斐があった。
知らずに(希望せずに)入園させた保護者の評判も概ねイイ!
もちろん、課題はいろいろありつつも…。

共働き家庭の保育園児に対しては、いまだに
「小さいうちから保育園に預けられてかわいそー
的な哀れみの眼差しを向けられることがある。

小さいうちに親と触れ合う時間が長いに越したことはない。
他の子に比べて、平日に遊ぶ時間が限られているのは申し訳なく思う。

でもその分、保育園の先生やたくさんの友達から
あふれるほどの愛情を注いでもらった。
幼稚園では決してできないような体験もさせてもらった。

それらの体験を土台に、小学校でもきっと
大きく成長してくれるに違いない。
そう。公立校にどんな「トンデモ」があろうと、
そんなことはおかまいなく、その子はその子なりに…。

改めて、卒園式で歌ったあの歌を聞き返している。

さよならぼくたちのほいくえん
(作詞:新沢としひこ/作曲:島筒英男)

たくさんの毎日を ここで過ごしてきたね 
何度笑って 何度泣いて 何度風邪をひいて
たくさんの友だちと ここで遊んできたね
どこで走って どこで転んで どこでケンカをして

 さよなら ぼくたちの保育園 ぼくたちの遊んだ庭
 さくらの花びら 降る頃は ランドセルの1年生




(番外編)へつづく